高砂会研修で軍艦島へ
先日、九電工ホーム安全協力会高砂会の研修で長崎県の軍艦島(端島)を訪れました。かつて炭鉱の島として栄え、今では廃墟となったこの場所は、まるで時間が止まったかのような不思議な空気に包まれていました。
島に上陸すると、コンクリートの高層住宅群が目に飛び込んできます。日本初の鉄筋コンクリート造の集合住宅が建てられたこの島は、昭和の高度経済成長期を象徴する場所でもあります。当時は東京以上の人口密度を誇り、学校、病院、映画館まで揃っていたというから驚きです。
今回の研修では、ガイドの方から島の歴史や当時の生活について詳しくお話を伺い、炭鉱労働の過酷さや人々の暮らしぶりに思いを馳せる貴重な時間となりました。風化が進む建物を前に、過去の記憶が静かに語りかけてくるような感覚を覚えました。
軍艦島は、ただの観光地ではなく、近代日本の産業と人々の営みを今に伝える“生きた遺産”です。今回の訪問を通じて、歴史を学ぶことの大切さを改めて実感しました。



